冬のグラウンドは、冷たい風と寒気で体温を奪い、集中力やパフォーマンスを下げる大敵です。
特に成長期のジュニア選手にとって、「体を冷やさない」ことはケガ予防にも直結します。
本記事では、「サッカーインナーは何度から必要?」「どんな素材・色を選べば公式戦でもOK?」といった疑問を解消。
さらに、通年タイプ・裏起毛タイプを含む最新おすすめ13選(2025年版)を紹介します。
お子さまの冬練・試合がもっと快適に、もっと楽しくなるように、正しい選び方を一緒にチェックしていきましょう。
サッカーインナーは何度から必要?冬用が活躍する気温の目安
冬インナーを着るべきタイミングは、意外と見落とされがちです。
ここでは「何度から着るべきか」の目安を、気温と体感の両面から整理します。
体感温度と風の関係|気温10℃を下回ったら“冬装備”へ
気温10℃を下回ると、風による体感温度の低下が顕著になります。
特に風速2〜3mでも体感は3〜4℃低くなり、子どもは大人より冷えを感じやすい傾向があります。
そのため、10℃を境に「冬用インナー+ピステ」や、「冬用インナー+ベンチコート」での防寒体制が有効です。
練習・試合・待機時間で変わるベスト温度帯
練習強度や待機時間によっても、体感温度は変化します。
動いている時間が長い練習では通年タイプで十分ですが、試合でベンチ時間が長い日は裏起毛タイプが安心。
「気温+活動量」でインナーを選ぶと、冷えを防げます。
インナーを着ないリスク(冷え・けが・パフォーマンス低下)
インナーを着ないままプレーすると、汗が冷えて体温が急降下。
これにより筋肉の柔軟性が低下し、肉離れや足首捻挫などのリスクが高まります。
防寒は単なる快適さではなく、「ケガを予防するための準備」です。
★合わせて読みたい→【サッカーベンチコートはいつから必要?何度から着るか徹底解説】
サッカーインナーの色は?ルール・規定を知っておこう
冬用インナーを買う際に意外と迷うのが「色」。
ここでは、公式ルールや規定の基本と、最近の運用をわかりやすくまとめます。
競技規則の基本(袖の色はユニフォームと同色)
サッカー競技規則(第4条)では、アンダーシャツの袖の色をユニフォームの袖と同じ色に統一するよう定められています。
これは、審判が選手の所属チームを識別しやすくするためのルールです。
例)チームのユニフォームが赤なら、アンダーシャツも赤系で統一するが原則。
2020年以降の運用緩和|地区大会では例外もあり
一方で、日本サッカー協会(JFA)は2020年から一部緩和を行い、地区大会・育成年代では統一義務を緩やかにしました。
そのためチームカラーとは別に、黒・グレー・白などベーシックカラーの着用も認められるケースがあります。
ただし、全国大会や上位カテゴリーでは今も統一が基本です。
公式戦で注意すべき色選びと実例(長友選手の事例など)
2022年には、FC東京の長友佑都選手がユニフォーム(白)に紺のインナーを着用して注意を受けた例も。
このように、大会・審判によって判断が異なることもあるため、チーム全体で色を統一しておくと安心です。
冬用ジュニアインナーの選び方3ポイント
インナーは単なる防寒具ではなく、動きやすさと快適さを左右する機能ウェアです。
ここでは選び方の基本を3つのポイントで紹介します。
① 素材で選ぶ|通年速乾タイプ or 冬用裏起毛タイプ
吸汗速乾タイプは、春・秋・冬前半まで幅広く対応可能。
一方、裏起毛タイプは、保温性を重視した冬限定モデルです。
練習環境が屋外中心なら、通年タイプと裏起毛タイプの2枚持ちが理想的です。
② フィット感で選ぶ|締め付けすぎず動きやすく
サイズは「少し余裕がある程度」がベスト。
締め付けすぎると肩や腕が振りにくく、リズムが乱れます。
ストレッチ素材やフラットシーム構造のものなら、成長期の体にも優しくフィットします。
③ レイヤリングで調整|ピステ・ベンチコートとの相性も
重ね着をうまく使えば、1枚で全季節をカバー可能。
通年タイプ+ピステ(10〜15℃)、裏起毛+ベンチコート(5℃以下)といった温度別レイヤリングを覚えておくと便利です。
冬インナー選びの実践ガイド
選び方を理解したら、実際の組み合わせ方をイメージしておくことが大切です。
気温帯ごとのコーディネートを紹介します。
気温別おすすめ組み合わせ(5℃/10℃/15℃)
以下に、気温別のおすすめの組み合わせを表にまとめてみました。
| 気温帯 | 組み合わせ例 | シーン |
|---|---|---|
| 15℃前後 | 通年タイプ+ピステ | 通常練習・アップ時 |
| 10℃前後 | 裏起毛タイプ+ウィンドブレーカー | 朝練・週末試合 |
| 5℃以下 | 裏起毛+ベンチコート | 試合待機・遠征時 |
練習・大会・移動時での着用パターン実例
冬は1日の中でも寒暖差が大きく、場面によって調整が必要です。
- 試合日(5〜8℃・風あり): 裏起毛タイプ+ピステ上
- 平日ナイト練(10〜12℃): 通年タイプ+ウィンドブレーカー
- 大会で待機長め: 裏起毛+ベンチコートで保温、出場前に脱ぐ
サッカーインナー冬用ジュニアおすすめ13選【2025年最新】
ここでは、ジュニア向けの人気モデルを「通年速乾タイプ」と「裏起毛タイプ」に分けて紹介します。
価格・特徴・おすすめシーンを比較しながら、お子さまに合う1枚を見つけましょう。
通年タイプ(吸汗速乾)おすすめ7選
通年タイプ(吸汗速乾)のおすすめインナーは、以下の7選です。
①adidas TECHFIT AEROREADY 長袖インナー
②PUMA モックネック長袖コンプレッションシャツ
③ ATHLETA パワーインナーシャツ
④ FINTA ハイネック コンプレッションインナー
⑤ New Balance ストレッチインナー
⑥ TESLA コンプレッションウェア
⑦ ソンディコジュニアベースコア ハイネック長袖インナーシャツ
以下で、それぞれ詳しくご紹介していきます。
① adidas TECHFIT AEROREADY 長袖インナー

価格帯:3,000〜4,000円
ここが強い:吸汗速乾素材「AEROREADY」を採用し、汗をかいても快適。適度な着圧で筋肉サポート効果も。
おすすめシーン:10〜15℃の練習やナイトトレーニング、体育授業など。
注意点:ややタイトな作り。ワンサイズ上を選ぶとフィットしやすい。
② PUMA モックネック長袖コンプレッションシャツ

価格帯:3,500円前後
ここが強い:モックネック仕様で首元までしっかり保温。ストレッチ性も高く、俊敏な動きにも対応。
おすすめシーン:屋外練習、風の強い日のアップ時。
注意点:ネック部分の締め付けが苦手な子は注意。
③ ATHLETA パワーインナーシャツ

価格帯:3,000〜4,500円
ここが強い:ブラジル発ブランドならではの軽量フィット感。吸湿発散性能が高く、通年使用に最適。
おすすめシーン:秋冬練習や通学時のインナーとしても◎。
注意点:細身設計なので、成長期の子どもには少し余裕あるサイズを選ぶとよい。
④ FINTA ハイネック コンプレッションインナー

価格帯:2,500円前後
ここが強い:吸汗速乾+ハイネック構造で首周りの防寒性が高い。
おすすめシーン:ナイター練習や冷え込む秋シーズン。
注意点:ピッタリ感が強めのため、着脱時は注意。
⑤ New Balance ストレッチインナー

価格帯:3,000円台
ここが強い:柔らかいストレッチ素材で動きやすく、肌触りも◎。汗ムレしにくく長時間着用に向く。
おすすめシーン:試合時のベースレイヤーとして、長時間の大会にも。
注意点:洗濯ネット使用で生地のヨレを防ぐと長持ち。
⑥ TESLA コンプレッションウェア

価格帯:2,500〜3,000円
ここが強い:UVカット+速乾+通気性の3拍子。コスパが高く、普段使いにも最適。
おすすめシーン:春秋の練習、室内トレーニングや体育授業。
注意点:海外ブランドのため、サイズ感はタイト寄り。
⑦ ソンディコ ジュニアベースコア ハイネック長袖インナーシャツ

価格帯:2,000円台
ここが強い:英国発ブランドで通気・抗菌・速乾のバランスが良い。
おすすめシーン:気温10〜15℃の屋外練習。
注意点:国内在庫が不安定な場合があるため、早めの購入が安心。
裏起毛タイプ(厳冬期)おすすめ6選
裏起毛タイプ(厳冬期)のおすすめインナーは、以下の6選になります。
① MIZUNO ジュニア 裏起毛インナーシャツ
② ヒュンメル 裏起毛モックネックインナーシャツ
③ TESLA 防寒コンプレッションウェア
④ KELME ロングインナーシャツ 裏起毛
⑤ Sillictor コンプレッションウェア 裏起毛タイプ
⑥ A.D.ONE ヒートコンプレッションウェア
以下で、それぞれを詳しくご紹介していきます。
① MIZUNO ジュニア 裏起毛インナーシャツ

価格帯:3,000〜3,800円
ここが強い:裏起毛素材が暖かく、ストレッチ性も高い。日本人の体型に合わせた設計。
おすすめシーン:5℃以下の朝練や大会待機時間の長い日。
注意点:厚めの生地なので、重ね着時は肩回りの動きに注意。
② ヒュンメル 裏起毛モックネックインナーシャツ

価格帯:3,000円前後
ここが強い:保温性と速乾性を兼ね備え、肌触りも滑らか。
おすすめシーン:風の強いグラウンド、早朝練習。
注意点:モックネックの締め付けが気になる場合は、試着推奨。
③ TESLA 防寒コンプレッションウェア


価格帯:2,800円前後
ここが強い:軽量ながら裏起毛でしっかり保温。コスパ抜群。
おすすめシーン:冬季の屋外練習、遠征時のインナーに最適。
注意点:インポートサイズのため、1サイズ上が安心。
④ KELME ロングインナーシャツ 裏起毛

価格帯:3,000円前後
ここが強い:保温性と伸縮性を両立。サッカー専用設計で肩の可動域も広い。
おすすめシーン:屋外試合やナイターでのプレー。
注意点:やや袖丈が長め。身長に合わせてサイズを確認。
⑤ Sillictor コンプレッションウェア 裏起毛タイプ

価格帯:2,000〜2,500円
ここが強い:防寒+通気+吸汗速乾のバランスに優れる。
おすすめシーン:冬の練習全般、朝練や夜間試合。
注意点:乾燥機使用は避け、陰干し推奨。
⑥ A.D.ONE ヒートコンプレッションウェア

価格帯:2,500円前後
ここが強い:吸湿発熱素材で着るだけで暖かい。肌触りが良く、伸縮性も十分。
おすすめシーン:気温5〜10℃の朝練や冬期試合、遠征時のインナーに。
注意点:やや薄手の裏起毛のため、極寒時は重ね着推奨。
まとめ|冬のサッカーは“温度・色・動きやすさ”がポイント
サッカーインナーは「寒さ対策+色ルール遵守+動きやすさ」を兼ね備えたアイテムを選ぶことが大切です。
気温10℃を下回る時期は裏起毛、10〜15℃では通年タイプを使い分けましょう。
また、色ルール(袖同色)を守れば、公式戦でも安心。
育成年代・地区大会では緩和傾向にありますが、チームとして色を統一しておくとトラブルを避けられます。
冬でも快適に動ける環境を整えて、子どもたちのベストパフォーマンスを引き出しましょう。
★合わせて読みたい→ベンチコートはいつから必要?何度から着るか徹底解説


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