この記事では、サッカーを始める子供におすすめの、ジュニア用セパレートソックスについて、ご紹介していきます。
私が学生時代の約20年前は、サッカーソックスと言えば、つま先から膝まで一体型のソックスが一般的でした。
しかし、最近では、靴下メーカーTabio (タビオ) による開発が先駆けとなり、セパレートソックス(5本指ソックスと、カーフソックス)を履くチームや、Jリーガーも多くみられるようになってきています。
サッカーソックスを以前から販売している各メーカーも、セパレートソックスの販売をするようにもなってきました。
私自身も、趣味でサッカーやフットサルをするようになってからは、現役時代に使っていたサッカーソックスを履くのをやめて、セパレートソックスを買い直してプレーをしています。
正直な感想を言うと、セパレートソックスに履きなれると、元のサッカーソックスに戻ることはできません。
この記事では、サッカーソックスをセパレートにすることが、おすすめな理由について解説し、サッカーを始める子供におすすめの、ジュニア用セパレートソックスについてご紹介していきます。
また、セパレートソックスを色違いで履くという大人の方もいらっしゃるかもしれませんが、競技ルールでは、色違いでのソックス着用はルール違反になるので、ジュニア用セパレートソックス購入時の注意点についても詳しく解説します。
サッカージュニア用セパレートソックス3つのおすすめポイント

1.滑り止め機能によるズレ軽減
2.五本指か袋型かの選択ができる
3.足首の可動域UP
それぞれ、詳しく解説していきます。
滑り止め機能によるズレ軽減
おすすめポイントの1つ目は、滑り止め機能によるズレの軽減です。
一般的なサッカーソックスは、足先が袋型で、素材はポリエステル、足裏の滑り止めなどはついていない商品が、販売されています。
これらのサッカーソックスは、例えて言うならば、フローリングで履くと、つるんつるんに滑ってしまうような素材になっています。
サッカーは、足を使ってボールをコントロールするスポーツであるため、足先の繊細なボールタッチや、正確なキックのためには、激しく動いた際にも、シューズの中で足がズレないことが求められます。
一般的なサッカーソックスでは、乾きやすさや、蒸れにくさは充分に補えますが、シューズ内で足がズレないための対策が取れません。
セパレートソックスの開発の原点は、長年改良されてこなかったサッカーソックスに視点をあてて、シューズ内で足がズレにくく、穴が開きにくい丈夫な靴下の開発として始まりました。
そのため、セパレートソックスの足先側のソックスには、ほとんどと言って良いほど、滑り止め機能がついています。
滑り止め機能のあるソックスで、シューズを履いた時のフィット感は、まったく別物であると感じられるはずです。
五本指か袋型かの選択ができる
おすすめポイントの2つ目は、セパレートタイプのソックスを選択すると、五本指ソックスか、袋型ソックスかの選択ができることです。
五本指ソックスに抵抗がある場合は、袋型のソックスを選んでも問題はありませんが、セパレートソックスの最大のメリットは、五本指ソックスが選択できること、と言っても過言ではありません。
サッカーを始める子供にとって、五本指ソックスの着脱は少し面倒にはなりますが、足指の健康のため、良い姿勢の維持のためにも、こちらを選んで履いてみることをおすすめします。
私の息子(当時小2)がサッカーを始める際にも、セパレートソックスの五本指ソックスを履かせました。
始めは自分で上手に履けないため、大人の支援が必要でしたが、繰り返すうちに、必ず一人で履けるようになります。
また、五本指ソックスを履くと、シューズがフィットするサイズ感が変わります。
具体的に言うと、シューズのつま先側が、きつく感じられる場合があります。
足指の隙間がきちんと離れ、一本ずつ独立しているからです。
そのため、シューズのサイズ合わせの際には、必ず五本指ソックスを履いた状態で試着することをおすすめします。
また、インソールを変えることで、シューズのつま先側の窮屈さを、改善することもできます。
足首の可動域UP
おすすめポイントの3つ目は、足首の可動域がUPすることです。
一体型のサッカーソックスは、すねの部分にレガース(すね当て)を入れるため、上に引き上げて履く必要があり、足首付近の生地は、伸びきっている状態になります。
選手によっては、足首付近の生地が伸びきっている状態が原因で、足首の可動域が無意識に制限されている場合もあります。
セパレートソックスにすることで、すね部分は、足首より上のカーフソックスでカバーするため、どれだけ上に引き上げても、足首の動きを干渉することはありません。
スムーズな足首の可動域を得るためにも、セパレートソックスがおすすめになります。
色違いソックスは競技ルール違反のため注意!
セパレートソックスを履く際に気を付けるポイントととして、競技ルールについて知っておく必要があります。
JFAの競技ルール第4条によれば、基本的な用具の項で、ソックスについて以下のように規定されています。
「テープもしくはその他の材質のものを貼りつける、または外部に着用する場合、着用する、もしくは覆う部分のソックスの色と同じものでなければならない。」
つまり、セパレートソックスを公式戦で着用する場合は、足先部分と、カーフソックス部分が同じ色である必要があるとともに、すね当て止めをする際も、同じ色のものを使う必要があります。
普段の練習や練習試合では、白いテーピングなどで止めていても問題ありませんが、公式戦に出場する際には、チームカラーのソックスと同じ色のすね当て止め(ノンスリップバンド)も、用意しておくことが必要になります。
すね当て止め(ノンスリップバンド)については、以下の記事も参考にしてくださいね。
★Tabio (タビオ) のすね当て止め(ノンスリップバンド)について★
サッカージュニア用セパレートソックスおすすめ3選

ここでは、サッカージュニア用のセパレートソックスのおすすめ商品を紹介していきます。
基本的には、五本指ソックスタイプの商品を紹介していますが、どうしても袋型タイプが良い場合は、以下のソックスを出しているメーカーの販売サイトから、袋型タイプをお探しください。
1.UMBRO (アンブロ) 五本指ミドルソックス(定価2090円)と、カーフソックス
2.Tabio (タビオ) フットボール五本指ソックス(定価2420円)と、ノンスリップカーフ
3.MIZUNO (ミズノ) ゼログライドネオショートソックス(5本指) (定価2970円)と、カーフソックス
それぞれを詳しく紹介していきます。
UMBRO(アンブロ) 五本指ミドルソックス
UMBRO(アンブロ) 五本指ミドルソックスは、足先側のソックス部分になります。
値段は、比較的リーズナブルになります。定価よりも値引きされて販売されることもあります。
履き心地ですが、締め付け感はそこまで強くなく、小学生にはちょうど良い程度と言えます。
UMBRO(アンブロ)カーフストッキング
UMBRO (アンブロ) カーフストッキングは、靴下の上部、すねとふくらはぎ部分をカバーする商品になります。
小学生の私の息子と甥っ子は、リーズナブルな値段と十分な機能性から、UMBRO (アンブロ) の五本指ミドルソックスと、カーフストッキングのセットを購入しました。
1年近く使用していますが、耐久性もまずまずで問題ないと感じています。
また、レガース着用時の感想も付け加えます。
五本指ミドルソックスの中にレガース(すね当て)を入れたうえで、上からカーフストッキングで覆うため、レガースは、ほとんどずり落ちて着ません。
UMBRO (アンブロ) 五本指ミドルソックスと、UMBRO (アンブロ) カーフストッキングのセットを着用すると、すね当て止めは不要になるという利点もあります。
Tabio (タビオ) フットボール 5本指ソックス
Tabio (タビオ) フットボール 5本指ソックスは、靴下メーカーのTabio (タビオ) が開発したフットボール専用の五本指ソックスになります。
私が、セパレートソックスの存在を知り、初めて購入した五本指ソックスで、今でもサッカーシューズを履く際には、Tabio (タビオ) の五本指ソックスを愛用しています。
メーカー販売サイトによると「25チーム、200名以上のJリーガーが愛用しているサッカーソックス」とのことです。
カラーバリエーションが豊富で、サラシ(白)、グレー、ブラック、ローズピンク、レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、ネイビー、ターコイズブルー、パープルの12色が展開されています。
履き心地ですが、生地のメッシュが薄く、蒸れにくさは抜群です。
締め付け感が割と強く、着脱には少し苦労しますが、プレー中にソックスがズレる感覚はほとんどありません。
素材の良さとフィット感は、さすがに開発の先駆けとなったメーカーらしい良い作りと言えます。
UMBRO (アンブロ) のセパレートソックスのセットと比べて、商品の値段がやや高い点が、少しだけマイナスポイントになります。
Tabio (タビオ) フットボール ノンスリップカーフ
Tabio (タビオ) フットボール ノンスリップカーフは、すねとふくらはぎ部分をカバーするノンスリップカーフになります。
ノンスリップカーフは、ソックス下部の内側に、滑り止め機能が付属している点が、他のメーカーにはない特徴と言えます。
激しく動いても、ソックスのズレや、すね当てのずり落ちを、最小限に抑えてくれるカーフソックスと言えます。
ジュニア用はもちろん、ジュニアユース世代(中学生)でも、履き続けられる品質のソックスと言えます。
【2点セット】Tabio (タビオ) サッカーソックス5本指 ノンスリップカーフ
【2点セット】Tabio (タビオ) サッカーソックス5本指 ノンスリップカーフは、Tabio (タビオ) サッカーソックスのセット販売になります。
セット価格のため、かなりリーズナブルに購入できますが、カラーバリエーションは限られています。
所属チームのソックスカラーと合っていれば、セット販売での購入が、おすすめです。
MIZUNO (ミズノ) ゼログライドネオショートソックス(5本指)
MIZUNO (ミズノ) ゼログライドネオショートソックス(5本指)は、2025年2月販売開始のサッカー用セパレートソックスになります。
カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、ブルー、ネイビー、レッドの5色展開です。
定価が2,970円のため、高価な印象を受けますが、MIZUNO (ミズノ) ブランドが好きな方には、待望のサッカー用、五本指セパレートソックスと言えます。
MIZUNO (ミズノ) カーフソックス
MIZUNO (ミズノ) カーフソックスは、MIZUNO (ミズノ) が販売する、すねとふくらはぎ部分のカーフソックスです。
カーフソックスのカラーバリエーションは、とても豊富です。
グレー、ブラック、ネイビー、サックス(水色)、サーフブルー、ターキッシュブルー、N.サーフブルー、S.グリーン、グリーン、サイバーイエロー、フラッシュイエロー、フレイムオレンジ、フラッシュピンク、チャイニーズレッド、エンジ、ピンク、インペパープル、ホワイトと、多種に展開されています。
カラーバリエーションが多い分、どの色を選んだら、足先側のソックスと同じ色になるのか、注意して購入する必要があります。
また、参考までに、サッカー,カーフソックスと検索すると、asics (アシックス) や、adidas (アディダス) 、PUMA (プーマ) などの有名ブランドからも、すねとふくらはぎ部分のカーフソックスは、販売されています。
ただし、同一ブランド、同一メーカーでない場合、足先側のソックスと、すねとふくらはぎ部分のカーフソックスが、同一色であるという確証はないため、JFAの競技ルール違反になりかねません。
趣味などのために購入するのであれば、まったく問題はありませんが、公式戦での使用も見据えた、ジュニア用のセパレートソックスを購入するのであれば、同一ブランド、同一メーカーで、同じ色をセットで購入することをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ジュニア用のサッカーソックスを、セパレートソックスにする利点や、おすすめ商品について紹介してきました。
最大のポイントは、一体型のサッカーソックスを改良して、セパレートタイプの五本指ソックスと、カーフソックスが開発されたという経緯です。
一体型のサッカーソックスを履き続ける理由があるとすれば、1本履きで「楽なこと」と「安いこと」以外には見つかりません。
反対に、サッカージュニア用のセパレートソックスのデメリットを挙げるとすれば、別々のものを購入する必要があり、予算がかかることくらいになります。
ぜひ一度、セパレートソックスを履いてみてはいかがでしょうか。
あなたと、あなたのお子様のサッカーライフが、さらに豊かになることを願っています。
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